ソフトコンタクトレンズを素材から 大きく分類すればは、従来のソフトコンタクトレンズ(ハイドロゲルSCL)とシリコンハイドロゲルSCLとの分けられます。
従来のソフトコンタクトレンズは、ハイドロゲルと呼ばれる素材で出来ており、そ含水率を高め、レンズを薄くする事により酸素透過性を高めていたが、このため乾燥、汚れ、破損等が起き易かった。(それでも水の酸素透過係数、Dk値80を超えることは理論的に不可能だった。)
シリコンハイドロゲルSCLでは、ハイドロゲルにシリコーンを配合させ特殊な表面処理をすることによって、(素材の酸素透過性が非常に高いため)含水率は低いが、酸素透過率がとても高く、角膜に安全なレンズになりました。(最近のものでは酸素透過率 Dk/t値100~160以上のものも有り。)
この結果シリコンハイドロゲルSCLは、長時間安全に装用出来て、また(含水率も低いため)乾燥しにくいといった特徴がある。
初期のシリコンハイドロゲルSCLは、その素材の持つ性質から、硬めで、汚れが着きやすい(ハイドロゲルSCLは蛋白質の汚れが付きやすく、シリコンハイドロゲルSCLは脂質の汚れが付きやすい)という欠点が有りましたが、最近のものは、新たなテクノロジーによりそれもかなり克服されてきています。